2026-07-06
FIFA W杯2026 ベスト16、ブラジル代表とノルウェー代表が対戦した一戦は1-2でノルウェー代表が勝利した。
※ハーランドの大会通算得点はこの試合終了時点で7(メッシ・エムバペと並び得点王争いトップタイ)。
FIFA W杯2026 ベスト16、ニュージャージーのメットライフ・スタジアムで行われた大一番で、ノルウェーが2-1でブラジルを撃破した。試合を決めたのはやはりこの男、アーリング・ハーランド。0-0で迎えた後半、34分(79分)にヘディングで均衡を破ると、45分(90分)にはペナルティエリア内で低く鋭いシュートを突き刺して2点目。66%のボール支配率でゲームを完全に掌握したノルウェーが、危なげなく南米の雄をねじ伏せた。ノルウェーはこれが史上初のワールドカップ・ベスト8進出。優勝候補の一角ブラジルは、大会前の期待を大きく裏切り、まさかのベスト16敗退となった。
ブラジルにチャンスがなかったわけではない。むしろ決定機の数、そしてゴール期待値(xG2.25対0.63)ではブラジルが上回っていた。最大の分岐点は前半10分に訪れる。マテウス・クーニャが倒されて得たPKを、ブルーノ・ギマランイスがキッカーに名乗り出るも、GKエルヤン・ニーランに読み切られてストップ。この失敗が重くのしかかった。後半途中から投入されたエンドリッキも1対1を決めきれず、逆に軽率なタックルから先制点献上のきっかけを作ってしまう。1点を追う終盤、後半アディショナルタイムにブラジルは2度目のPKを獲得し、キャプテンのネイマールが冷静に沈めて1点を返したが、時すでに遅し。反撃はここまでだった。ヴィニシウス・ジュニオールが再三マーカーを剥がして違いを見せたものの、王国は最後までノルウェーの堅い壁をこじ開けられなかった。
この日2ゴールを叩き込んだハーランドは、今大会の通算得点を7に伸ばした。これはリオネル・メッシ(アルゼンチン)、キリアン・エムバペ(フランス)と並ぶ大会トップタイの数字。決勝トーナメントの大舞台で、時代を代表するストライカーたちが揃って得点を重ねる――まさに「役者が点を取る」ワールドカップとなっている。ノルウェーにとっては、ウーデゴールが司令塔としてゲームを統率し、ハーランドが仕留めるという理想の形。ストーレ・ソルバッケン監督が築いた組織は、ボールを握って相手を消耗させ、必要な場面で個の力を爆発させる完成度の高さを見せた。長らくワールドカップの舞台から遠ざかっていた北欧の国が、悲願の初ベスト8にとどまらず、さらに上を狙える手応えを掴んでいる。
ブラジルの敗因を語るうえで避けて通れないのが、選手層の問題と采配の迷走だ。グループリーグのハイチ戦で右太もも裏の筋肉を損傷して途中交代したハフィーニャは、その後一度もピッチに戻ってこられなかった。攻撃の中心を担うはずだった主力を欠いたことで、大会前から囁かれていた「層の薄さ」を、ブラジルは最後まで払拭できなかった。そしてアンチェロッティの采配にも疑問符がつく。1点を追うこの試合の後半、ネイマール・ヴィニシウス・エンドリッキを同時に前線へ並べた布陣は、守備のバランスを欠き、かえってノルウェーに2点目を許す隙を生んだ。一方で、初戦のモロッコ戦を最後に出番が回ってこなかったイゴール・チアゴのような駒をどう生かすのか、指揮官は最後まで明確な答えを示せなかった。個の質は疑いようもなく世界最高峰。それでも、限られた手駒を勝利へと束ねるマネジメントの部分で、名将をもってしても解を見いだせないまま大会を去ることになった。
カルロ・アンチェロッティを招へいし、悲願の6度目の戴冠を目指したブラジル。しかし結果は、1990年イタリア大会以来36年ぶりとなるベスト16での敗退だった。2002年日韓大会でロナウド擁するチームが5度目の優勝を飾って以降、ブラジルのワールドカップは長い停滞の時代に入っている。2006年ベスト8、2010年ベスト8、自国開催の2014年は準決勝でドイツに1-7の歴史的惨敗を喫して4位、2018年ベスト8、2022年ベスト8――そして2026年はついにベスト16。世界最多5度の優勝を誇り、常に優勝候補に挙げられ続けてきた王国にとって、24年におよぶ栄冠からの遠ざかりは深刻だ。個のタレントは今も世界屈指ながら、それを勝利に結びつける術を、ブラジルは再び一から問い直すことになる。
2026W杯ベスト16・ブラジル対ノルウェーの舞台。決勝も開催される大会最大級のスタジアム。
フォーメーション: 4-3-3

ブラジル代表は4-3-3のフォーメーションを採用。アリソン、ドウグラス・サントス、ガブリエル・マガリャンイスらがスタメンに名を連ねた。
フォーメーション: 4-3-3

ノルウェー代表は4-3-3のフォーメーションを採用。ニーラン、ヴォルフェ、ヘッゲムらがスタメンに名を連ねた。
FIFA W杯2026 ベスト16 、ブラジル代表 vs ノルウェー代表は1-2で決着。ブラジル代表は4-3-3のフォーメーションで臨んだ。
※選手のゴール・アシスト数は今シーズンの所属クラブでの成績です。