2026-06-21
FIFA W杯2026 グループE 第2節、ドイツ代表とコートジボワール代表が対戦した一戦は2-1でドイツ代表が勝利した。
トロントのトロント・スタジアム(BMOフィールド)で行われたグループE第2節、ドイツが先制を許す苦しい展開から途中出場のデニズ・ウンダフの2ゴールで逆転し、コートジボワールを2-1で振り切った。ボール支配率・シュート数で上回りながらなかなかゴールをこじ開けられなかったドイツだが、ナーゲルスマン監督の交代策が的中。後半68分に追いつくと、後半アディショナルタイムにウンダフが値千金の決勝弾を突き刺した。これでドイツは初戦に続く2連勝で勝ち点6とし、グループE首位で決勝トーナメント進出をほぼ手中に収めた。
試合は前半30分に動いた。左サイドでヤン・ディオマンデが起点をつくると、ゴール前の混戦からフランク・ケシエが押し込み、コートジボワールが先制。FIFAランク10位のドイツ相手に、33位のコートジボワールが先手を奪う波乱の立ち上がりとなった。ドイツはハヴァーツやムシアラが早い時間に好機を作りながらも決め切れず、ボールを握りながら0-1のビハインドで前半を折り返した。
膠着を破ったのはベンチワークだった。ドイツは60分前後に3枚替えを敢行し、流れを引き寄せる。68分、途中出場のナディーム・アミリが上げたクロスに、同じく交代で入ったウンダフがダイレクトのボレーで合わせて同点。さらに90分+4、フェリックス・ヌメチャの鋭い縦パスを受けたウンダフが冷静に左足で流し込み、試合をひっくり返す決勝点を奪った。投入された選手たちが見事に結果を出し、ナーゲルスマン監督の采配がそのまま勝利に直結した90分だった。
ヒーローとなったウンダフのキャリアは、エリート街道とは無縁の“叩き上げ”だ。1996年生まれの彼は2014年にドイツ4部のTSVハフェルゼでプロデビューし、3部のSVメッペンで力をつけると、ベルギーのユニオン・サン=ジロワーズで一気に開花。リーグ屈指の点取り屋へと成長し、その活躍が名門ブライトンの目に留まった。転機となったのは2023年夏のシュツットガルトへの移籍で、2023-24シーズンは公式戦34試合で19ゴール10アシストを叩き出し、クラブを実に16年ぶりのチャンピオンズリーグ出場へと導く立役者に。翌2024年夏には完全移籍を勝ち取った。負傷に泣いた2024-25シーズン(27試合9得点)を乗り越え、2025-26シーズンは29試合19得点と完全復活。ドイツ代表デビューは2024年3月とすでに27歳を過ぎてからという遅咲きだが、4部リーグからW杯の大舞台へと這い上がった男は、世界が見守る試合で逆転劇の主役を演じてみせた。
この勝利でドイツは2連勝・勝ち点6とし、グループE首位で決勝トーナメント進出をほぼ確実なものとした。支配率(51%)こそ拮抗したが、シュート17本・枠内7本(コートジボワールは9本・2本)と内容で上回り、地力の違いを最後に示した形だ。一方、惜しくも金星を逃したコートジボワールはこれが今大会初黒星。前半の先制点や体を張った守備で強豪を苦しめる健闘を見せただけに、悔やまれる逆転負けとなった。最終節(6月26日)はドイツがエクアドルと、コートジボワールがキュラソーと対戦する。グループ突破へ、コートジボワールにとっては負けられない一戦が続く。
トロントFCの本拠地BMOフィールド。2026年W杯に向けて約4.5万人規模に拡張された、カナダ開催試合の舞台のひとつ。
フォーメーション: 4-2-3-1

ドイツ代表は4-2-3-1のフォーメーションを採用。マヌエル ノイアー、ナサニエル ブラウン、シュロッターベックらがスタメンに名を連ねた。
フォーメーション: 4-4-2

コートジボワール代表は4-4-2のフォーメーションを採用。Y.フォファナ、コナン、アグバドゥらがスタメンに名を連ねた。
FIFA W杯2026 グループE 第2節、ドイツ代表 vs コートジボワール代表は2-1で決着。ドイツ代表は4-2-3-1のフォーメーションで臨んだ。
※選手のゴール・アシスト数は今シーズンの所属クラブでの成績です。