2026-06-14
FIFA W杯2026 グループ第1節 第1節、ドイツ代表とキュラソー代表が対戦した一戦は7-1でドイツ代表が勝利した。
ヒューストンのNRGスタジアムに6万8021人を集めて行われたグループ第1節、FIFAランク10位のドイツが、同82位で悲願のW杯初出場を果たしたカリブの島国キュラソーを7-1で退けた。出場枠が48カ国へ拡大した今大会だからこそ実現した「ランキング差72」のカードは、地力に勝るドイツが7ゴールで圧倒。だが前半21分、22歳リヴァノ・コメネンシアがキュラソーにとって歴史的なW杯初得点を叩き込み、一時はスコアを1-1のタイに戻して世界の強豪と肩を並べた。40歳で代表復帰を果たしたノイアーがゴールマウスに立ったことも、この一戦に独特の彩りを添えた。
32から48へ。出場国を大きく増やした2026年大会は、サッカー地図の隅々にまで本大会の扉を開いた。人口わずか約16万人、W杯出場国・地域としては史上屈指の小ささを誇るキュラソーの初出場は、その象徴だ。指揮を執るのは、78歳にしてなお現場に立つオランダの名将ディック・アドフォカート。対するドイツはナーゲルスマン体制のもと、ムシアラ、ヴィルツ、サネら新世代のタレントを擁する優勝候補の一角だが、この日のサプライズはゴール前にあった。代表引退を撤回し、40歳でチームに戻ってきたマヌエル・ノイアーがスタメンに名を連ねたのだ。新旧の対比が随所ににじむ、拡大W杯らしい一戦となった。
試合は立ち上がりからドイツが圧倒する。6分、ヴィルツのパスを受けたフェリックス・ヌメチャが冷静に流し込み、早くも先制。順当な展開かと思われた21分、試合が一瞬だけ揺れる。コメネンシアが値千金の一撃をネットに突き刺し、キュラソーがW杯史に自国初のゴールを刻んでまさかの同点に追いついたのだ。しかし、世界の強豪との力の差は残酷だった。38分、ブラウンのクロスをシュロッターベックがヘッドで合わせて勝ち越すと、前半アディショナルタイムにはハヴァーツがPKを沈めて3-1。後半は完全に堰が切れた。47分ムシアラ(キミッヒのアシスト)、68分にはブラウンが豪快なボレー、78分にウンダフ、そして88分に再びハヴァーツ。ドイツは危なげなく7得点を奪い、王国の貫禄を示した。
7失点という結果だけを見れば、初出場のキュラソーにとってW杯の洗礼はあまりに厳しいものだった。だが、この日のピッチには確かな希望も残った。世界の頂点を争う相手から一時的にせよ同点ゴールを奪った22歳コメネンシアの一撃は、結果以上の価値を持つ。それはカリブの小さな島が世界の舞台で刻んだ、消えることのない歴史の1ページだ。大敗を糧にできるか――グループステージはまだ始まったばかり。アドフォカートのチームがこの経験をどう次に繋げるのか、初出場国の挑戦はここからが本当の勝負となる。
NFLヒューストン・テキサンズの本拠地で、開閉式の屋根を備えた多目的スタジアム。2026年W杯ではグループステージなどの会場となっている。
フォーメーション: 4-2-3-1

ドイツ代表は4-2-3-1のフォーメーションを採用。マヌエル ノイアー、ナサニエル ブラウン、シュロッターベックらがスタメンに名を連ねた。
フォーメーション: 4-3-1-2

キュラソー代表は4-3-1-2のフォーメーションを採用。ルーム、フォンヴィレ、オビスポらがスタメンに名を連ねた。
FIFA W杯2026 グループ第1節 第1節、ドイツ代表 vs キュラソー代表は7-1で決着。ドイツ代表は4-2-3-1のフォーメーションで臨んだ。
※選手のゴール・アシスト数は今シーズンの所属クラブでの成績です。